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WordPress サイトのローカライズ

流通イノベーションとしての
WordPressの多言語化

年々縮小(shrink)していく国内市場では需要に対して供給量過多となり、ほとんどの分野で値下げ競争が激化します。そしてそのような閉塞した停滞の中でも、クリエイティブな発想で市場を新しく開拓していく人や企業も多くあるため、ますます企業の生存競争も激化します。その打開策として、伸びしろのある海外市場に目を向けるのは、一つの解決策です。もし限られたリソースしかない場合、まずは海外向け自社サイトの準備からというお客様も大勢いらっしゃいます。

標準フロー

以下は、標準的なフローになります。(各タイトルをクリックすると詳細が現れます。)もちろん、部分的なご相談も承ります。

サイト全体のボリュームを測ります。お客様と共有しやすいようWordでの作成が通常です。

振れている「用語」を統一、または用語の確定

半角・全角、スペース、SI単位、英大・小文字、ほか段落記号類の記述統一ルールの確定

原文Word等の原稿にて、内容の完成度を高めます。「用語、記法」の振れや乱れは、この段階で完了すると効率的。

前記の確認ルールに基づき、(多言語の場合は)英語から翻訳またはライティング

英語は、ネイティブチェック。(その後、他の言語を翻訳。)

翻訳テキストの吐き出し、外観チェック、リンク検証、フォームのテスト、メニュー項目等確認。

前項の確認を済ませ、修正無い場合、全言語の同時リリースが可能。

I. WordPress の圧倒的な利用率

現状のホームページがどのようになっているか目を向けると、世界の全Webページに占めるWordPressの割合は約4割(38.5%)にのぼります。全てのCMS中、占有率は 6割以上(!)。63.5%になります。一方、日本のサイトでは、CMSといったシステムの約83%がWordPressで、日本ではまさに圧倒的割合を誇っています。。
WordPressを用いたサイト作りというのは、全くゼロからサイトをデザイン、構築することに比べると、すでに豊富なテンプレートが用意されていることから比較的取り組みやすいことも、広く皆に利用されている大きな理由です。
ただし普通にサイトを編集するやり方とは大きく異なるため、やはり実際はその専門家で無いとわからないことも多く、少しのカスタマイズでも結局は業者任せになってしまっていないでしょうか。さらにその「多言語化」となると、簡単にはいかないことが出てきて、ますますコントロールできないことになります。

日本のWebにおけるCMS利用率 (2020 W3Techs 公表)

日本でのワードプレス

全Webページに占めるCMSの割合(2020W3Tech公表)

WordPressの割合
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Ⅱ. 自動翻訳によるトラブル例

  1. 実はGoogleのガイドラインでは、Webサイトの翻訳として機械による自動翻訳を推奨していません。(ネット上にある、文脈や意味のおかしい訳語がGoogleの翻訳エンジンに取り込まれると、Googleの自動翻訳自体の精度があがらないためです。) サイトを機械で翻訳すると、Googleは「自動化されたツールで翻訳されたテキストが人間によるチェックや編集を経ず公開されたもの」と判断し、元の国内サイトのテキストの文脈の精度も疑われ、評価を下げてしまうことになります。

  2. もちろんGoogleの評価以前に、読み手にとっても自動翻訳は不親切です。Googleを代表とする自動翻訳の精度は、「英語と日本語」のように文法構造が離れている言語の場合、「英語とスペイン語」のような近い者同士と較べるとさほどではありません。これは実際に英語を自動翻訳して日本語にしてみるとよくわかります。仮に文法が合っていても、表現として違和感が残る文章が多くないでしょうか。同じことは、日本語をベースに翻訳された自国語を見た海外の人たちも感じています。私たち日本人にはその言語が読めないため、見た目に安心して、それをそのまま使っているケースが多くみられます。まるで意味が通じていないチンプンカンプンな文章もその中に含まれていますので、それを読む人がどのような気分になるか想像できます。おそらくそのようなおざなりな説明がされているサービスや製品を利用する気にはならないでしょう。

  3. プラグイン等による自動翻訳には、まだ問題点があります。多言語言プラグインを用いて、自動翻訳すると、URL パラメータでの切換えになります。GoogleガイドラインではURL ベースの分割が難しいため、これを「非推奨」としています。

Ⅲ. 問題の解決

私たちは、これらの問題を解決するため以下の二つのツールを利用します。このソリューションは、WordPressサイトの多言語化に際し、高い品質と効率性を実現するものです。

※ 私たちがWordPress の多言語化に使うお奨めツール

“WPML”は、すでに100万件以上のWordPressサイトを多言語にした実績のあるプラグインです。最もメジャーかつ人気のある多言語プラグインと評価されています。

なぜ”WPML“を利用するのかということは、動作の「安定性、信頼性、安全性」が高く、複数言語サイトの「SEO最適化」ができる点が大きいからです。また、WPMLでは、機械翻訳に頼らなくても高品質なローカライズが可能です。(後述)

“WordPressの既存の多言語化プラグインであれば、WPML一択で迷う必要はない”との評価談話もあり、「WPMLで多言語サイトを構築すると、言語ごとに実際のファイルが存在するため、Google検索エンジンに言語別でindexされやすい」と、その利点を述べています。この長所はSEOの観点から非常に重要です。

上記のプラグインWPMLでは、書いた記事をそのままネイティブに提出し翻訳してもらうことが出来ます。(もちろん自動翻訳にかけることも可能です。) ただし、その場合の問題点として、翻訳者の力量にバラツキがあったり、使ってもらいたい「用語」が使われなかったり、ところどころ変わっていて統一されていなかったりするケースが出てきます。特に、機械翻訳の弱点は、「用語」が統一されないという点です。

「Trados」は唯一、WPMLとスムーズに連携がとれるツールとして、弊社でも15年の運用実績を持っています。その特長はずばり「用語を覚えて統一してくれる」ことや「一度、翻訳してメモリ化(= データベース化)すると、いつでも流用が可能になる」ということです。人間の頭では覚えきれない大量の翻訳テキストも、「Trados」はほぼ限界無く覚えていてくれます。そしてそれを流用するときには、全く手直しが不要かそれともどのくらい手直しが必要かの割合を親切に教えてくれたりします。手直しをした場合は、新たに登録し直し、いつかまたそれが流用されるときに備えておきます。この登録更新がとても容易で、ほとんど手を煩わせません。それにより、高品質な「翻訳」をサイトの続く限り一生覚えていてくれるので、その都度ごとに用語や表現が変わってしまう自動翻訳や人力翻訳の弱点を補うものとして最適です。

WordPressの多言語化
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Ⅳ. 私たちのコミットメント

せっかく市場拡大をねらって海外向けにサイトを多言語化して情報を発信しても、品質の悪いテキスト内容では読み手の信頼を損ねることとなり、逆効果です。またおざなりな自動翻訳では、Googleからも低評価となり、国際的なSEO対策としては最悪です。

これから海外向けのサイトを用意される方は、しっかりとした翻訳内容を用意すれば、自社の製品サービスの魅力を世界に向けてアピールできます。先行する競業ライバルを追い抜くことも可能でしょう。

また日本には日本の、海外には海外向けのアピールの仕方が異なります。そのための多くの施策がありますが、最も費用対効果のある海外向けサイトのご相談は、ぜひファインコンセプトまでお知らせください。私たちは「ことば事業」のプロとして、どこに向けても訴求力の高いコンテンツをご用意して、お客様のサービスのブランド力向上をお手伝いします。

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