イノベーションとしての多言語化
年々縮小(shrink)していく国内市場では、既存市場の需要に対する供給量過多、ほとんどの分野で値下げ競争が激化していました。同時に対ドル円安基調や、温暖化を始めとした環境問題、国際紛争やエネルギーおよび食料の海外依存など、様々な要因により混迷を深める中で私たちは暮らしています。
そのような閉塞した停滞の中でも、クリエイティブな発想で市場を新しく開拓していく人や企業も多くあるため、ますます企業の生存競争も激化します。その打開策として、伸びしろのある海外市場に目を向けるのは、一つの解決策です。もし限られたリソースしかない場合、まずは海外向け自社サイトの準備からというお客様も大勢いらっしゃいます。
マーケットを拡張する言語とは?
世界最大の統計ポータルである「Statista 」によると、Webにおける使用言語のうち日本語の占める割合は世界第4位です。順位としては高いのですが、50%以上を占めているのは「英語」(グラフの水色)です。言語人口は中国語が最も多いのですが、Webの世界では英語コンテンツ量が圧倒的です。
(下グラフは、2020 W3Techs より引用)
従って市場を広げたい場合、最初のステップは「サイトの英語化」ということが言えると思います。そのためには日本語の内容と同等のきちんとした情報内容が入っているべきなのですが、まだまだ機械翻訳のみに頼ったおかしなサイトが多いのが現状です。よかれと思って翻訳コストを削ることが、サイトの付加価値と信頼性を損ねてしまう本当にもったいないケースが多くみられます。
私たちのコミットメント
せっかく市場拡大をねらって海外向けにサイトを多言語化して情報を発信しても、品質の悪いテキスト内容では読み手の信頼を損ねることとなり、逆効果です。またおざなりな自動翻訳では、Googleからも低評価となり、国際的なSEO対策としては最悪です。
これから海外向けのサイトを用意される方は、しっかりとした翻訳内容を用意すれば、自社の製品サービスの魅力を世界に向けてアピールできます。先行する競業ライバルを追い抜くことも可能でしょう。
また日本には日本の、海外には海外向けのアピールの仕方が異なります。そのための多くの施策がありますが、最も費用対効果のある海外向けサイトのご相談は、ぜひファインコンセプトまでお知らせください。私たちは「ことば事業」のプロとして、どこに向けても訴求力の高いコンテンツをご用意して、お客様のサービスのブランド力向上をお手伝いします。
マルチリンガル化(ローカライズ)の問題点
Disadvantages of Outsourcing---------------------------------------------------------------------------------------
アウトソーシングの問題点を解消
制作や翻訳内容をアウトソーシングする場合は、以下のような問題が発生します。これらを解消することが、コンテンツのマルチリンガル化を進める成功の一歩です
1. マネジメントコストが発生
納品品質を管理する部署が新たに必要になったり、品質管理担当を配置したりするためのコストがかかってしまいます。
2. トータルコストが上がる
アウトソーシングは外部との請負契約となり、その利益がコストに上乗せされるため、内製化よりもコストがかかってしまうことがあります。
3. 意図を正確に理解してもらえない
意識のすり合わせができないと、希望と異なる方向に進んでしまったりする場合があります。
4. 依頼タイミングが合わない
自社が希望するタイミングで、必要なレベルに応じた外注先がすぐに見つかる保証がない。また外注先のレベルが低いと、自社のクオリティが保証されない不安を感じます。
Reasons to avoid multilingualization-----------------------------------------------------------------------------
ローカライズに費用をかけられない理由
根本的な原因 = 「費用対効果」が低いか、見えない。
「商品・サービス自身が持つ魅力」や「ユーザー エクスペリエンス (UX)」を高めていない。または逆に損ねている、とも言えます。
なぜ費用対効果が低くなるのでしょうか。
1. とにかく外国語になっていればOK ?
「自動翻訳(AI)」でも「人力翻訳」でも、解釈ミスが起きます。機械翻訳で見かける「でたらめ翻訳」は論外ですが、原文がなんとなくフワッとしていると、場合によっていろいろな解釈が成り立ちます。そういったものの多くが気付かずに見過ごされることになります。
2. ムダな翻訳が多い !
重複内容なのに翻訳表現が違う。特定の「用語」の表現が揃っていない。更新のたびに変化してしまう … と言った点が「自動翻訳(AI)」の特徴です。表現が固定されないと、更新・確認時間のムダを増やし、さらに、品質劣化にも繋がります。
「マルチリンガル戦略」... ローカライズで利益を上げるには ?
1. 言語の戦略的選択
下のグラフは、現実の生活とWeb上とで、どの言語が最も使用されているのかを表しています。
左図が、世界人口における言語の使用割合。右図が世界上位1,000万サイトで使用されている言語の割合になります。
需要(実際の言語使用人口)と、供給(コンテンツ言語種類)とのアンバランス状態
「まずは英語かな。」という世相の表れ。= 「英語圏への過剰供給」
もし任意の主要言語に対応すれば、英語圏単独の約2~3倍に訴求が可能です。
2. ムダな翻訳をしない (余分なコストが発生)
残念な失敗例
ファインコンセプトの場合
① 同一や類似内容を再翻訳してしまう
以前と全く同じ、ほとんど同じ、一部分が同じ原文を「再翻訳」してコストが発生してしまった。
翻訳不要、あるいは流用します。
(「翻訳メモリ」を使用)
② 重複を翻訳してしまう
一つまたは複数のコンテンツの中に繰り返し登場する同じ表現を翻訳してコストが発生してしまった。
翻訳不要にて、コストを削減。
(「原文解析」を使用)
3. 翻訳を変えない (UXやブランドの信頼性に悪影響)
残念な失敗例
ファインコンセプトの場合
① 翻訳担当者が別の人に変わってしまった。
原則、担当者は固定です。
「担当ディレクター制」
② 翻訳者の気分や、記憶違いで変わってしまった。
人の記憶や気分に左右されない仕組み。
「翻訳メモリ」の構築運用
③ 自動翻訳のコーパス(辞書)やアルゴリズム(処理手順)が変わった。
機械任せにしません。
「ライター/ネイティブチェック」
私たちのソリューション
ライティング(原稿作成) + 用語整理 +
「翻訳メモリ」
※「翻訳メモリ」は、お客様に大きなメリットが生じる「データベース資産 (非固定資産で不課税)」です。
私たちは、「翻訳メモリ」構築・運用歴15年以上の専門家集団です。
作成した「用語」「テキスト」は一通りチェックが済んでいて、いつでもどこでも取り出して再利用できるから便利です。再翻訳の必要はありません。(以下「翻訳メモリ」はイメージ図)
なぜ「翻訳メモリ」が「資産」と呼べるのかというと、持続性と品質向上性を備え、他のプロパティ(コンテンツ)に転用してコストメリット(つまり運用益)が見込めるからです。
生み出された「ことば」や「用語」は、データベースとして永続的な「資産」になります
お客様一例
国内外の大手メーカー様を始めとする多くのお客様の信頼を得て、長年にわたるお取引を続けて参りました。
業界25年のお取引例
リピート率の高いお客様が多いことが特長です。
お問い合わせください
(045) 548-3537
月―金 9:00 – 18:00
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